Depict1
スクリーンショット
総論
Depict1は2010年に公開された2Dアクションゲームです。レトロなデザインも然ることながら、その中身は非常にあべこべ、ひねくれた内容となっており、プレイする者をことごとく疑心暗鬼に陥らせる異色作です。
謎の人物の言葉を頼りに、主人公を上手く操作して出口を目指していくのですが、はっきり言って謎の人物から流れてくる情報はどれもデタラメなものばかり。一体何を信じて何処に進めば良いのか……全てはプレイヤーの判断に委ねられています。
一応アクションゲームなのですが、少々捻った作りになっていてクリアまで一筋縄ではいきません。常に疑り深く、様々な可能性を考慮しつつ進めていくと良いでしょう。
ファミコン時代を彷彿とさせるグラフィックが今の時代だと逆に新鮮に感じられて良いです。また、BGMも怪しげなピアノインストで盛り上げてくれます。
アクションゲームが好きな方はもちろん、一風変わったゲームがプレイしたいという方にお勧めの作品です。
各論
Depict1はありそうで無かった新感覚のゲームです。根本的に「意地悪な設計」というか、「謎解き的な要素」が多分に含まれている作品なので、普通のアクションゲームだと思ってプレイしているときっと戸惑ってしまうことでしょう。謎の人物の正体とは? そしてデタラメな情報の訳とは? 「真のエンディングルート」にてその全てが明らかになります。ぜひ最後までチャレンジしてみて下さい。
ゆめにっきとポータルの影響を受けているのかどうかは分かりませんが、両者の匂いが強く感じられました。ゆめにっきからは「窓付き」や「怪し気な雰囲気」、ポータルからは「AIとのやり取り」や「偽り」、「無機質な世界観」など、似ている点が結構あるかと思います。両方ともプレイ済みの方ならば、いろいろと比較してみるのも面白いかもしれません。
製作者様は他にも多くの作品を公開されています。興味を持った方はいろいろとプレイしてみるのも良いでしょう。特に「Verge」なんかはハイセンスで非常にお勧めです。
ちなみに本作にはフラッシュ版とダウンロード版の2種類がありますが、余程の事が無い限りはフラッシュ版の方を推奨致します。フラッシュ版はダウンロード版に比べてヒントが多く追加されている上に、コンテニューも可能となっていて非常に取っ付き易いです。逆にダウンロード版は全画面でプレイ出来ること以外のメリットはあまり感じられませんでした。
レトロアクションと異様な世界観が見事にマッチしていて、とても個性的な作品でした。
ゲームプレイ
>フラッシュ版
Bored.com - Depict1もしくはNewgrounds.com - Depict1もしくはKongregate - PLAY: Depict1
Adobe - Adobe Flash Playerのインストール (既にインストール済みの場合は必要ありません)
>ダウンロード版
Retro Affect - DEPICT1 DOWNLOAD GAME
関連リンク
- KPULV (製作者様サイト)
- Retro Affect (チーム公式サイト)
- Alec Holowka - Depict1 - Sly (BGMを配布)
動作環境
>フラッシュ版
Flashが動作する環境
>ダウンロード版
n/a
製作者情報
KYLE PULVER(xerus)(オリジナル) / MIROSLAV MALESEVIC(mirosurabu)(フラッシュ版)
補足、攻略情報など
・日本語訳
内容を理解した方がより面白いと思うので私の意訳も載せておきます。
・スタート画面
クリックしても何も始まりません。X+Cボタンを押さないで下さい。(フラッシュ版) |
・ステージ1 - PLEASE WAIT(お待ち下さい)
謎の人物:ヤツはいつでも貴方の後ろにいます…… |
・ステージ2 - RESET(やり直し)
謎の人物:今のは正しい道ではありません。 |
・ステージ3 - SUICIDE(自爆)
謎の人物:私の言うことをしっかりと聞いて下さい…… |
・ステージ4 - CAGED(檻の中)
謎の人物:向こうに捕まっている怪物は永遠に檻の中です。 |
・ステージ5 - TRUST(信頼)
謎の人物:私達は自由を謳歌しましょう…… |
・ステージ6 - GOALS(複数のゴール)
謎の人物:檻の中の生活もなかなか悪くないかもしれない……貴方もそう思いませんか? |
・ステージ7 - BOTTOMLESS(底なし) 謎の人物:そこで止まって下さい。向こうに行く事は出来ません。 |
・ステージ8 - LEVEL ONE(難易度1)
謎の人物:貴方は私が話す事を全然聞いていませんね。 |
・ステージ9 - TIME LIMIT X(制限時間X)
謎の人物:急いで下さい!あまり時間がありません。 |
・ステージ10 - NEEDS(必要性)
謎の人物:向こうにあるものが見えますか? |
・ステージ11 - HURDLE(障害物)
謎の人物:貴方は私を信じる必要があります。 |
・ステージ12 - SAFETY FIRST(初めは安全)
謎の人物:ボタンを押して下さい。ボタンを押す事で橋をかける事ができます。 |
・ステージ13 - BREAKTHROUGH(貫通)
謎の人物:素晴らしい。さぁ今度はあのジャンプ台を使って高くジャンプしましょう。 |
・ステージ14 - REFLEX(反射神経)
謎の人物:私は何故あの怪物達が素早く動けるのか、不思議に思えてなりません。 |
・ステージ15 - IMPOSSIBLE(不可能) ※ダウンロード版はここがステージ16
謎の人物:見ての通り、これは不可能です。 |
・ステージ16 - ANTONYM(反対語) ※ダウンロード版はここがステージ15
謎の人物:貴方は私の言うことをしっかりと聞いてくれるだけでいいのです…… |
・ステージ17 - THE END(終了)
謎の人物:そうですね。見ての通り、もう何もありません。「Escキー」を押してゲームを終了しましょう。 |
・ステージ18 - NOT QUITE(未完成) ・ステージ19 - K ・ステージ20 - MISSING PIECE(消えた欠片) ・ステージ21 - ASCEND(登る) ・ステージ22 - WALLJUMP(壁ジャンプ) ・ステージ23 - DROP 3(3つの落下物) ・ステージ24 - DESTRUCT(破壊) ・ステージ25 - SYMMETRY(対称) |
・ステージ26 - TRADES(豹変)
謎の人物:あーあー……聞こえますか?貴方は一体何時まで走り続ける気でしょうか? |
・ステージ27 - RAIDS(攻勢)
謎の人物:ヤツらを信じてはなりません…… |
・ステージ28 - MAIDS(懐柔)
謎の人物:自分の本心に聞いてみて下さい。 |
・ステージ29 - DEC--(詐◯)
謎の人物:私は1番良いと思う事を勧めているだけです。そう、貴方にとって、私達にとって…… |
・ステージ30 - --EIT(◯欺)
謎の人物:残念ながら、ここで「さよなら」を言わなければなりません。 |
・ステージ31 - DECEPTION(欺瞞)
謎の人物:貴方は別の出口を探す必要があります。 |
・攻略
ステージ名や背景のマーカーがヒントになっている場合があります。行き詰っても壁を探してみると何か発見できるかもしれません。
一応各面攻略法も載せておきます。※ネタバレ要注意
・スタート画面 |
・ステージ1 - PLEASE WAIT |
・ステージ2 - RESET |
・ステージ3 - SUICIDE |
・ステージ4 - CAGED |
・ステージ5 - TRUST |
・ステージ6 - GOALS |
・ステージ7 - BOTTOMLESS |
・ステージ8 - LEVEL ONE |
・ステージ9 - TIME LIMIT X |
・ステージ10 - NEEDS |
・ステージ11 - HURDLE |
・ステージ12 - SAFETY FIRST |
・ステージ13 - BREAKTHROUGH |
・ステージ14 - REFLEX |
・ステージ15 - IMPOSSIBLE ※ダウンロード版はここがステージ16 |
・ステージ16 - ANTONYM ※ダウンロード版はここがステージ15 |
・ステージ17 - THE END |
・ステージ18 - NOT QUITE |
・ステージ19 - K |
・ステージ20 - MISSING PIECE |
・ステージ21 - ASCEND |
・ステージ22 - WALLJUMP |
・ステージ23 - DROP 3 |
・ステージ24 - DESTRUCT |
・ステージ25 - SYMMETRY |
・ステージ26 - TRADES |
・ステージ27 - RAIDS |
・ステージ28 - MAIDS |
・ステージ29 - DEC-- |
・ステージ30 - --EIT |
・ステージ31 - DECEPTION(前半) |
・ステージ31 - DECEPTION(後半) |
・アナグラム
タイトルの「depict1{depict one(1つの描写)}」は「deception(欺瞞)」のアナグラム。また、最後に次々と表示される言葉「PICDENOTE」→「EDICTNOPE」→「CEDETINOP」→「DICENETOP」→「COPEENDIT{Cope end it(うまく終わった)}」→「EPICTONED{Epic toned(壮大な調子で)}」→「POETICEND{Poetic end(詩的な最後)}」も同じく「DECEPTION」のアナグラム。
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