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Cube 2: Sauerbraten

スクリーンショット

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総論

 Cube 2: Sauerbraten(ザウアーブラーテン)は2004年に公開されたオープンソースのスポーツ系FPSです。往年の名作である「Quake」を意識した作りになっており、非常にスピーディー且つ撃ちまくりで爽快感のある作品です。

 今作は「Cube」の後継にあたり、前作に比べてグラフィックが格段に進化しています。全体的なテクスチャの向上に加え、光や影の表現、水面の反射など、昨今の3Dゲームと比較してもそれなりに張り合える程のクオリティーになっています。

 大きく分けて3種類のゲームモードがあり、オンラインで対戦をしたりMAPを協同制作する「multiplayer」、オンライン対戦のMAPでCPUを相手にする「bot match」、敵を倒しながらゲームを進めていく「campaign」があります。また、「ロケットランチャー」や「ライフル」を主力としたスポーツ系FPSらしい7種類の武器に加え、試合ルールや対戦MAPもバリエーションに富んでいてプレイヤーを飽きさせません。

 更にラグフリーを謳い文句にしており、ping300台でも普通にオンライン対戦が可能になっています。一般的にFPSでping300台にもなるとラグが酷すぎて、まずまともにプレイする事は出来ません。しかし、この作品は相打ちこそ多発するものの、狙った所にしっかり弾が当たり、かなり快適にプレイする事ができます。

 BGMは前作と同じくヘヴィメタル(ロック)です。ギターの音が重くてかなり熱いです。

 スポーツ系FPSが好きな方はもちろん、そうでない方でも気楽に遊べてお勧めの作品です。

各論

 前作は単なるQuakeの模倣作という印象を拭えませんでしたが、2になってからはオリジナリティーが出てきて、ひとつ垢抜けた気がします。私は主にオンライン対戦をプレイしましたが、最高速度で跳び回って一撃必殺ライフルを撃ち合う「instagib team」、「insta ctf」が特に面白くて久々に熱くなれました。

 プレイした感じではQuakeというよりはUTに近く、「皆でわいわいやろうぜ」的な雰囲気があります。これはプレイヤー数が多くてキャラクターがコミカルな事や、他FPSから流用してきたステージも多くてパロディ的な軽いノリでプレイ出来る事、あまり複雑なテクニックを必要としない事などが起因していると考えられます。

 シングルのキャンペーンも一応はありますが、敵のバリエーションが少なく攻撃もワンパターンな上、壁にもよく引っ掛かっていて残念な感じです。またヒットエフェクトもあまり当てた気がせず、爽快感が少なくて物足りないです。やはりメインはオンラインでシングルはおまけ程度に考えていた方がいいかと思います。

 Cubeの系列は今作以外にも、「AssaultCube(旧ActionCube)」というスポーツ系に若干リアル路線のテイストを加えた作品があります。こちらもプレイヤー人口がそれなりにいてなかなか面白いので、興味を持った方は触れてみてもいいかもしれません。

 現在進行形で開発が続いているのでこれからの発展にも期待が持て、非常に応援したい作品です。

関連リンク

動作環境

minimum settings

maximum settings

製作者情報

Wouter "Aardappel" van Oortmerssen / Lee "eihrul" Salzman / Mike "Gilt" Dysart / Robert "baby-rabbit" Pointon / Quinton "quin" Reeves 他多数

補足、攻略情報など

デフォルトではズームが「G、Z」キーになっているので、キー設定で「マウス右クリック」に変更した方がプレイし易いかと思われます。

マウスの感度は出来る限り低く、それでいて瞬間的に後ろを振り向けるぐらいがベストです。

スポーツ系FPSではお馴染みのロケジャンが使えます。未経験の方に簡単に説明しますと、ロケットやライフル等の爆風・反動を利用する事で高い所に上るジャンプテクニックの事です。やり方は自分の足元に撃ち込むと同時にジャンプするだけです。通常のジャンプでは届かないポイントに到達できるので戦略の幅が広がります。
YouTubeでジャンプ動画が数多く公開されているのでそれらを参考にしてみるといいかもしれません。

これはオンラインFPS全般に言える事ですが、設定で画質を落として少し明るさを上げた方がいいです。そうする事で極端に暗いor眩しい所や、背景のテクスチャが入り組んで敵を判別しにくい場面での視認性を大きく向上させます。スクリーンショットでは見栄えを良くする為に綺麗にしていますが、実際のプレイ時には敢えて画質を落としてプレイする事をお勧め致します。

FF(Friendly Fire)は基本的にONなので、仲間を誤射した場合は素直に謝りましょう。そういうゲームなのである程度は相手も分かってくれます。しかしTK(Team Kill)をし過ぎると部屋からキックされたりBANされる可能性があるので注意しましょう。