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Team Fortress 2

スクリーンショット

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総論

 Team Fortress 2(チームフォートレス2)(通称TF2)は2007年にValve Softwareによって発売されたオンライン専用スポーツ系FPSです。カートゥーン調のコミカルなグラフィックや演出、直感的に分かるシンプルなゲームデザイン、チームの連帯感や団結力を重視した緻密なゲームバランスは他のどのFPSの追随をも許さず、登場から数年経った現在でも世界中に数多くのファンが存在する人気作です。元々は市販(ダウンロード販売)されていた作品ですが、公式がアイテム課金路線に踏み切った事により、2011年より無料でプレイする事が可能となりました。

 初代Team Fortress(TF)の方は1996年にQuakeMODとして登場しており、Team Fortress Classic(TFC)、Quake 3 Fortress(Q3F)、Enemy Territory Fortress(ETF)、Unreal Fortress(UnF)、Fortress Forever(FF)など数多くのFPSにMOD移植されて人々に親しまれ続けてきました。Team Fortress 2はファンにとって念願だったシリーズの正式続編であり、初の単品(MODではない)作品という事になります。

 前作からの最大の変更点であり本作1番の特徴は、何と言っても「ライトユーザーを意識した作りになっている」という事が挙げられます。Quake時代から続くスポーツ系FPSのプレイヤー層は既に成熟しきってしまい、各種テクニック類が非常に複雑化している事から初心者は門前払い状態になってしまっているのが今までの現状でした。よって本作ではロケットジャンプ等の一部テクニック以外はすべて取り払い、移動スピードの低下、所持装備とその弾倉数の減少、役割分担の明確化など、敢えてゲームテンポ・必要アクションを変えて、初心者でも比較的ついていけるような仕様に変更されています。

 グラフィック1つ取ってもカートゥーン調のコミカルなキャラクターで非常に取っ付き易く、見ているだけでも楽しむ事が出来ます。その上クラスの識別がし易いキャラクターの格好やシルエット、赤と青で明確に分けられた色の違い、方向の標識、目標物の透過強調、キルログの武器表示が分り易かったりと、直感的にプレイできるインターフェイス作りに関しては枚挙にいとまがありません。

 個性溢れる9種類のクラスを選ぶ事ができ、ゲームルールも主要地点を奪い合うCP(Control Point)、カートを相手の陣地まで運ぶPL(Payload)、相手の陣地から旗(機密情報)を持ち帰るCTF(Capture the Flag)を中心に様々なマップを楽しむ事が出来ます。その上ファン製作のカスタムマップまで大量にあるのでプレイヤーを飽きさせません。

 面白いオンラインFPSをお探しの方はもちろん、普段からFPSをプレイしない方にも取っ付き易くてお勧めの作品です。

各論

 私が初めてTF2をプレイしたのは丁度メディックアップデート+フリーウィークエンドの時でした。それ以前はずっとETをプレイしていたのですが、「こっちの方が人口が多い上に同じクラス制だし、トイ・ストーリーみたいにコミカルで面白そうだなぁ」と思い、移り住んできました。その後はものの見事にハマってしまい、数年経った現在でもプレイしているほど大好きな作品です。

 無料化については賛否両論あるのかもしれませんが、私自身は非常に喜ばしく思っています。オンライン対戦というのは相手が居て始めて成り立つものなので、プレイヤー人口は多いに越したことはありません。一時的に人気のサーバーに入れなくなったり、チームバランスが崩れたりする事もあるのかもしれませんが、棲み分けが出来て自然に落ち着くのも時間の問題でしょう。

 それよりも気になるのは今後のTF2の目指す方向性についてです。無料化によって今後一層アイテム課金に力を入れてくる事は間違いなく、そうなってくるとやはりゲームバランスの点が気になります。今はまだアイテム購入をせずとも戦力に関わる装備は全て自力で手に入れる事が出来ますし、むしろ初期装備の方が強いというほどの素晴らしいゲームバランスになっています。しかし何時それが崩壊するかも分かりません。最悪のシナリオとしてはランダムドロップの廃止、最強課金武器や課金回復アイテムの出現、装備の日数制限や耐久度の実装、レベルやスキル制の導入などが考えられます。「このままのバランスで十分なので、これ以上下手な実装をする事だけは避けて欲しい」と願うばかりです。

 現在無料化以前のアカウントは「プレミアムアカウント」、それ以降のアカウントは「フリーアカウント」という風に区別されています。バックパックサイズや一部作成、取引に制限がかかる事、サーバーの設定によってはプレミアム優先があること以外は特に違いはありません。一応アイテムショップで何か購入する事でプレミアムに格上げされるようなので、何か気に入ったものがあれば購入を検討してみるのもいいかもしれません。

 他のプレイヤー達と一致団結して戦いに勝利した時の喜びは格別です。無料でここまで完成度の高いオンラインFPSはそうそう無いと思うので、ぜひ多くの方にプレイしてもらいたい作品です。

ダウンロード

Steam : Team Fortress 2 - Team Fortress 2 をプレイ(先にSteamのインストールとアカウントの取得を済ませておく必要があります)
Steam - 今すぐ Steam をインストール(既にインストール済みの場合は必要ありません)

関連リンク

>総合、プレイ関連

>サーバーブラウザ

>カスタマイズ

動作環境

最低要件

推奨要件

製作者情報

Valve Software(Valve Corporation)

補足、攻略情報など

これはオンラインFPS全般に言える事ですが、設定で画質を落として少し明るさを上げた方がいいです。そうする事で極端に暗いor眩しい所や、背景のテクスチャが入り組んで敵を判別しにくい場面での視認性を大きく向上させます。スクリーンショットでは見栄えを良くする為に綺麗にしていますが、実際のプレイ時には敢えて画質を落としてプレイする事をお勧め致します。ゲーム内での設定以外にも、コンフィグファイルを弄ったりSteamの起動設定で-dxlevelを追加する事で更なるパフォーマンスの向上が見込めます。コンフィグファイルを公開しているサイトがあるのでそれらを参考にするのも良いでしょう。

また、コンフィグファイルについては画質のみならず、キーバインドや操作の補助など細かい設定が変更可能です。日本版Wikiのコンフィグに詳しい情報が載っているのでいろいろと試してみると良いでしょう。最低限追加しておいた方がいいと思うのは、「自動しゃがみジャンプスクリプト」、「bind "任意のキー" "kill" // 自殺コマンド」です。

トップ画面の設定からビデオ詳細設定の所で視野を90度に、キーボード詳細設定の所で高速武器スイッチをONにしておいた方が良いです。またトップ画面の詳細設定でダメージ音の追加、ダメージ値の表示、自動メディックコール(値は好みで)をONに、ビューモデルの視野を自分好みの値に変更しておいた方が良いです。

初心者の方はまずトレーニングでBOT相手に大まかな流れを掴んでからオンラインに参加する事をお勧め致します。その後は対戦経験を積みつつ実績解除をして装備を揃えていくと良いでしょう。(ただし一部の実績解除については他プレイヤーの迷惑になる行動もあるので、オフラインでBOTを相手にしたり、「Idle(Achievement) Server」と表示された実績解除専用サーバーを利用するようにしましょう)

更に高みを目指したいのならば、オフラインのトレーニングマップやジャンプマップで練習するのも良いかと思われます。導入方法は入手した「.bspファイル」を「Program Files\Steam\SteamApps\common\Team Fortress 2\tf\mapsフォルダ」内に入れるだけです。その後はゲームを起動→「SERVER(サーバーを閲覧)」の所にある「+ボタン(サーバー作成)」を押す→プレイしたいマップを選択→「開始ボタン」で始まります。お勧めのBOT撃ちマップ(「tr_walkway」、「tr_aim」、「tr_rocket_shooting2」、「tr_flinger_b2」「tr_airshot_v0」)ジャンプマップは沢山あるのでGameBanana様のJumpの所からいろいろ探してみると良いでしょう。

購入する以外に新しい装備を手に入れる方法は大きく分けて4つあります。1つ目は実績を解除する事、2つ目は適当にゲームをプレイしていると手に入るランダムドロップ、3つ目はアイテム作成による自力調達(部品として要求される品が必要、無料ユーザーは一部制限あり)、4つ目は他プレイヤーとの交換や譲渡(無料ユーザーは受け取りのみ)