Fairygame

Vacant Ark

スクリーンショット

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総論

 Vacant Ark(ヴェイカント・アーク)は2005年に公開された横スクロールSTGで、シューティングツクール95で制作されています。綺麗なドット絵が目を惹きますが、中身の方もしっかりと作り込まれていて非常に個性的な作品です。

 まず、このゲーム最大の特徴は、残弾数システムを採用している点が挙げられます。普通に攻撃をする度に残弾ゲージが消耗していき、敵か敵弾を破壊すると出てくる魚石(さかないし)を回収する事でのみ弾をチャージする事が出来ます。また、残弾数が1発でも残っている時に敵の攻撃を受けると、オートガード(弾を全て失う代わりにダメージを無効化)が発動する仕組みになっていて、残弾自体にシールド的な役割もあります。これらの事からプレイヤーは常に残弾数を管理しつつ戦う事になり、単純な無駄撃ちが出来ない仕様になっています。

 3種類の武装切り替えができ、直線攻撃+前方防御に特化された「キャノン」、拡散攻撃+全方位の防御に特化された「ライアット」、相殺攻撃+後方防御に特化された「フォース」を状況に応じて使い分けていく必要があります。また、武装切り替えには「辺りに漂っている魚石を自動回収する」という効果もあるので、それを目的に切り替える必要も出てきます。

 グラフィックのクオリティーは非常に高く、美しいドット絵と海をモチーフにしたデザインが映えています。BGMもインパクトがあってなかなか良いです。

 STGが好きな方はもちろん、ドット絵が好きな方やカジュアルゲームが好きな方にもお勧めの作品です。

各論

 Vacant Arkは一見オーソドックスな横シューかと思いきや、なかなか面白いシステムを採用していてかなり楽しむ事が出来ました。始めの頃は弾切れを連発してテンポの悪さを感じもしましたが、慣れてくると「残弾数の把握」と「武装切り替え」がスムーズに出来るようになり、STGの腕にそこまで自信の無い私でもDEEPをクリアする事が出来ました。特にゲーム後半なんかは一気に弾幕ゲー化して熱かったです。

 全体を通してバンバンと敵を蹴散らしていくような爽快感は無いですが、攻撃と防御を繰り返しながらじりじりと戦っていく独特な緊迫感があります。残弾数システムもそうですが、ボスラッシュかと思える程に強敵が連続出現する事もその傾向を強めていると思いますね。

 軽い感じのノリでプレイ出来る割には意外とボリュームがあり、難易度の幅も結構あるので初心者から上級者まで楽しめるかと思われます。

 全体的に上手く纏まっていて完成度が高いです。フリーの横STGでは確実にトップクラスの作品でしょう。

関連リンク

動作環境

製作者情報

蓮田(旧Buster)

補足、攻略情報など

「F2キー」でフルスクリーン/ウィンドウモードの切り替え。

オートガードが発動するので攻撃する時は残弾数を最低でも1は残すようにしましょう。

ボスには弱点が存在する(攻撃すると青く光る)のでそこを上手く狙うとスムーズに倒せます。

単純に全クリだけを目指すのならば、守りに専念した方が良いです。ボスは一定時間経つと去ってしまう(全てかどうかは不明)ので、攻撃は余裕がある時だけにした方が生存率が高まります。