Fairygame

Erinyes

スクリーンショット

Erinyes_title Erinyes_00 Erinyes_01
Erinyes_02 Erinyes_03 Erinyes_04

総論

 Erinyes(エリニュエス)は2003年に公開されたP&C+ノベル形式のアドベンチャーゲームです。フリーゲームにしてはなかなか本格的な作りになっていて、P&C要素やパーティー編成・切り替えシステムに加えて、ボリュームのあるマルチシナリオ・マルチエンディングでプレイヤーを大いに楽しませてくれる作品です。

 その歴史も相まって「倭国」と「リーク共和国」との関係が複雑である中、倭人であり主人公の1人でもある「北住 隼人」は、リーク共和国側の何者かによって拉致され、とある無人島に監禁されてしまいます。次々と出会う仲間達と協力して島からの脱出を試みるのですが……どうやらこの島にはある重大な秘密が隠されているらしく、その背後には何やら怪しげな影の姿が見え隠れしています。

 ゲームは「ポイント&クリックシーン」と「ノベルシーン」が組み合わさって進行していきます。ポイント&クリックのシーンは探索が主で、仲間を切り替えたりアイテムを有効活用して現状を打開するのに対し、ノベルシーンでは会話を中心にストーリーが展開されていきます。両場面において時には選択肢が出現し、その選択や行動、仲間同士の好感度によってシナリオが分岐していきます。

 全9章、20のエンディングで構成されており、かなりのボリュームがあります。以前は未完成で章が追加されていく形式でしたが、現在ではしっかりと完結している上に、シェアウェアだったハイグレード(高品質)版までもが無料で公開されています。

 脱出系ゲームが好きな方や面白いアドベンチャーゲームをお探しの方にお勧めの作品です。

各論

 様々な所で評価が高かったので本作をプレイしてみました。4人の主人公達によるシナリオ分岐と、それによって紡ぎ出されていく物語の真相と結末が非常に良かったです。

 絵柄に癖があったり物足りなさを感じる点も確かにありましたが、ストーリーを進めていくに連れて登場キャラクター達に愛着も湧いてくるし、何より中身が丁寧に作り込まれているのが非常に好印象でした。やり直しやルート開拓を円滑にしてくれる「グローバルスキップ」の存在も大変有り難かったです。

 全エンディングを見ましたが、どのシナリオも良くできていてバッドエンド・トゥルーエンドともに納得のいく最後だと思います。特に個人的にはブラッドシナリオのED12「舞雪」が好きで、あれはその後のストーリーだけで作品1本作れそうな格好良いラストでしたね。

 また、本作は確かに日本と某国の関係をモチーフとしているのかもしれませんが、ここで歴史や政治的な事を語りだすのは無粋というものでしょう。この物語の真髄は全ての世界において共通する普遍的な事柄(憎悪と復讐、敵対と和解、罪と罰、愛と平和など)にあると言え、彼らの経験から何を学び取るのかが1番大切なのではないでしょうか?

 正に隠れた名作だと思います。この作品に出会う事ができて本当に良かったです。

ダウンロード

製作者様の公開終了によって現在入手が困難になっています。

関連リンク

動作環境

必須システム構成

製作者情報

Pleiades Company(MAKIO)

補足、攻略情報など

作品には「体力」の概念があり、序盤に受けたダメージが後々響いてくる場合があります。瀕死状態だとそのまま詰まる危険もあるのでセーブをする際にはご注意下さい。

設定で「章タイトルムービーのスキップ」はデフォルト「不可」になっているので、2周目以降ならば「許可」にしておいた方がスムーズに進める事ができてお勧めです。既に数周プレイ済みでルートを把握している方ならば「スキップ機能」を「完全非表示」にするのも良いでしょう。

エンディングロールは「マウススクロール上」や「テンキーの9」でスキップする事ができます。特に「テンキー9」はフェードアウト時にも使用できるのでかなり便利です。

エンディング毎に「あとがき」が変化していくので、新たなエンディングを見た後は忘れずにチェックしておくと良いでしょう。もし見逃してしまった場合でも「エンディング一覧」でそのEDをたどれば再びみる事が可能です。

リーク共和国の「リーク(REAK)」は「K*REA」のアナグラム