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魔王物語物語

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総論

 魔王物語物語(通称まもも)は2007年に公開されたRPGで、RPGツクールXPで制作されています。シンプルで優しそうなグラフィックとは裏腹に、シビアで緊張感のあるシステム・ゲームバランスが人気を集めました。

 1本道のストーリーに沿うタイプでは無く、自由に行動出来る中でプレイヤー自身が世界を模索していくという作品になっています。もっと平たく述べるならば「ダンジョンA、B、Cが用意されていてどこを攻略してもいいですよ」という感じでしょうか。レベルの関係上、進むべき道はある程度決まっていますがそれを判断するのはプレイヤー自身という事です。

 エンカウントシステムが独特で、敵に近づくと戦闘体制に入る訳ですが実際の戦闘に入るまでにタイムラグが存在します。その間にも他の敵は動き続け、種類によっては高速移動やリンクしてくるので一気に複数の敵に囲まれたりします。このシステムがゲームの難易度を引き上げており、敵と戦うべきか避けるべきか、戦うとしても何処で何匹と戦うのかが重要になってきます。

 またこのゲームの特徴の1つとして装備があげられます。武器、防具の他に「なんでも」という3つの装備欄が存在し、敵のドロップ品から回復アイテム、武器、防具までそれこそ何でも装備する事が出来ます。1つのステータスに特化する事はもちろん、装備するアイテムによってはスキルが増えたりもするので、幾通りもの組み合わせを考える事ができます。更にそれぞれのアイテムには「熟練」というものが存在し、同じものを装備し続ける事で能力が強化されていく仕組みになっています。

 隠し要素も多くボリュームもあるのでかなり楽しむ事が出来ます。ストーリーより、キャラ育成や戦闘方法などシステムに力を入れたRPGが好きな方、「難易度は高い方が良い」という方にお勧めの作品です。

各論

 実はこのゲームをプレイした当初はなかなか世界観に入り込めず楽しめませんでした。しかし、自キャラが強くなり仲間が増えていくにしたがってじわじわと面白さが増し始め、いつの間にかのめり込んでいました。

 敵の包囲網をくぐり抜けていったり、次の補給ポイントまで辿り着けるかどうかを考え、回復アイテムを節約したり前の補給ポイントまで撤退を決めたりと、付きまとう焦燥感がまるでスニークゲームをプレイしているかのようで面白かったです。

 また、自動回復の存在や攻撃範囲の概念、空きビンで回復薬を再利用できたり、レシピで料理を作ったりと、他のRPGではあまり見られないシステムが多く、非常に個性的に感じられました。

 私のクリア時のレベルは66、64、62です。防御重視の構成でしたがラスボスに勝てないのでレベリング作業を繰り返していました。レベル50台でも倒せる気配が無かったので攻略を見たのですが、単純に私の要領が悪かったようです。おかげで地底大空洞でも戦っていけるレベルにまで成長していましたが……

 硬派でシビアなシステム重視のRPGです。間違いなく傑作フリーゲームの1つに数えられるでしょう。

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動作環境

製作者情報

てつ

補足、攻略情報など

使わないからといって無闇に装備品や貴重品を売りさばく事はお勧めできません。後半に仲間が増え戦闘方法を変える際に必要になる可能性があります。売る時は慎重に。

・お勧め狩場
広大な海へと続く洞穴を抜けた先にあるセーブポイントから→、→。奥に宝箱があり横に沢山の鳥がいるポイント。
空想の果てセーブポイント近くの3つ目に出現する花(左から2番目)からワープし↓。赤絨毯の通路で石像8体のポイント。
どちらも死なない程度にまとめ狩り。レベル上げ、熟練上げ、ダブロン金貨装備で金稼ぎにも最適。